ひとのコト

【#ひとのコト No.03】良いものを作る。シンプルな農業『マスニ農園』清野友之

みなさんこんにちは!中野市地域おこし協力隊の諌山(@mikio_isayama)です!

長野県中野市の山深く、標高の高いこの土地に、全国からお客さんが殺到しているりんご農家さんがあります。

6ヘクタールという広大な土地の中で、「味」をこだわり抜いたというそのりんご。

今回快く取材を引き受けてくれたのは、長野県中野市豊田地区のりんご農園『マスニ農園』の代表、清野友之さん。

若くして実績と顧客のハートを掴んだりんご作りの秘訣を伺いました。

マスニ農園
園主 清野 友之
長野県中野市にあるりんご農園。山ノ内町のりんご農園で修行後、「味」を何より追求し、全国各地から問い合わせが来る。中野青年会議所でのイベント業務、ボルダリング施設の運営など、マルチに活動している。
http://masuni.juno.weblife.me

ただ「良いもの」を作る

諌山:本日はどうもありがとうございます。早速ですが、マスニ農園のこだわりを教えていただけますかいただけますか?

清野さん:うちのやり方は至ってシンプルで、「良いものを作る」これだけなんだよね。良いものを作ったらお客さんが喜んでくれるし買ってくれる。その利益で設備投資したり人員を増やしたりして、来年はもっと良いものを作る。そんなシンプルな繰り返しなんだよ。

諌山:確かにシンプルですね。「良いものを作る」ただ易い道のりでは無かったですよね。

清野さん:最初はりんご農業界の生きる伝説みたいな人の農家でガッツリ修行してたかな。とにかく話を聞いて、良いと思ったことはひたすら取り入れた。ただ最終的には「真面目にやる」これだけなんだけどね。

「ストーリー」が見えるりんご作り

諌山:「真面目にやる」というのも至極当然だと思うのですが、具体的に言うとどうやっているんですか?

清野さん:言い方を変えれば「ストーリーが見えるりんご作り」かな。りんごは奥が深くて、深すぎて底が見えないくらい奥が深いの。そのため技術職がすごく強くて、手を抜いたり、やり方が駄目だと、すぐにりんごに反映される。だからそのりんごを見れば中身の味なんて一目瞭然なんだよね。

諌山:確かに作り手によって全然味が違いますよね。良い味のりんごは農家の間でも話題に上がりますし。

清野さん:うちは味には絶対の自信がある。手を抜かないから。そして良いりんごを作るためなら色んな場所に行って知識を吸収するし、良い機材だっていくらでも投資する。とにかく作るものに圧倒的にコミットして、最高のりんごを提供するようにしているんです。

良いものを作れば、自ずと結果はついてくる

諌山:凄い熱量ですね。それが売上にも繋がっているのですか?

清野さん:別に稼ごうとしている訳じゃないけど、代表になって7年間売上は上がり続けているし、結果は着実に付いてきているね。

諌山:初めてお会いした時、「日本で1番売稼いでいるりんご農家」って仰っていたのは衝撃的でした。

清野さん:あーネタでね。笑。でもバランスは相当良いと思うよ。

諌山:バランス?

清野さん:売上だけ見たら他の農家さんの方が売ってるかもしれないけど、うちは自社生産だから。自分たちの農園で作っているものなので利益率が高い。仕入れも少ないし。そしてこれだけの量を作っているのに対して、品質が良いから単価が高くなる。りんごは1個10円から1個1000円まで単価に差があるから、良いものを多く作ればそれだけ利益が出るよね。

諌山:これもシンプルな話ですね。自社生産で品質の良いものを多く売る。ただこれも品質を保てる企業努力ありきの話ですよね。

清野さん:そうだね。時間はかかったけど、いいレベルまで持っていけたし、今もお手軽にりんごを作ろうなんて思ってない。今の農業は「簡単にやりましょう」「誰でも作れるようにしましょう」「楽をしましょう」と簡単に作ろうとしている所もあるけど、そういう流れが嫌いで。手を抜くなら安く売れよと。だからこれから農業をやる人には手を抜いて欲しくないかな。売れないし喜ばれないし。

人と人とを繋げる農家

出荷所にあるボルダリング設備。ウォールの絵は画家の「越 ちひろ」さんによるもの。

諌山:清野さんは他にも色々活動されてましたよね。最近だとマスニカフェとかボルダリングジム建設とか。

清野さん:昔から人と人とを繋げるのが好きで。僕は人との繋がりが多いから、この人とこの人を繋げたら面白くなるな、っていうことをいつも考えてて。その繋がりが化学反応を起こして、面白いことができているね。

諌山:面白くする姿勢、共感しかないです!これからも何か催す予定なんですか。

清野さん:そうだね。今は養蜂や果物を使ったレシピの考案、街の人たちが集まれる場所作りなど、これからも新しいことや面白いこと、どんどんチャレンジしていくよ。やっぱり仕事は面白くなくちゃね。

チャレンジャー精神を忘れない

諌山:一般的な農家さんではあまり無い施策を多く行っていますが、これから大事にしていきたいことはありますか?

清野さん:一歩引いた判断は大事にしていきたいですね。これを意識しないと暴走しちゃうので。

諌山:一歩引く、とは?

清野さん:昔から「かっこいい」ものが好きで、梱包の箱やサイトもイケイケなデザインにしてやろうと考えたんだけど、一歩引いて考えたらこれは違うなと。手に取るのも選ぶのも一般のお客様だから、自分よがりな判断をしちゃ駄目で。的はずれなターゲティングをしないように、マスニ農園らしさと親しみやすさを同居させた雰囲気作りを意識しています。

諌山:そう言われてみるとパッケージだったりサイトだったり、上手い塩梅で落ち着いていますよね。

清野さん:まだ全然だよ。自己採点でいうと60点くらいかな。理想とはまだかなり乖離があって、その理想に近づくために毎日試行錯誤してますね。売上が落ち着いたからといって停滞するのでは無く、常にチャレンジしないと面白くないからね。

諌山:まだまだチャレンジャーなんですね!その精神、応援します!

まとめ

全国から注文が殺到するりんご農家の裏側は、品質への圧倒的なコミットとチャレンジャー精神でした。何かを成功させるためには継続とどれだけコミットできるか、と言いますが、今回のお話を聞いて、自分にも言い聞かせる良い機会となりました。

自分もこのブログにこだわりを持ち、読んでくれる人を喜ばせることが出来れば最高だな!と思う次第です。

これからも中野市を面白く、楽しくしていきましょう!

以上、諌山からでした!

マスニ農園のりんご購入はこちら

▼過去のインタビュー記事はこちら

ABOUT ME
諌山 未来雄 Mikio Isayama
諌山 未来雄 Mikio Isayama
2019年4月から長野県中野市に地域おこし協力隊として移住した三つ子の長男。移住先のことや長野県のこと、山や自転車などざっくばらんに書いてます。