山のコト

ブッシュクラフトアドバイザー資格認定講座を受講!生の自然に触れる新しいキャンプの形を学んで来ました。

こんにちは!中野市地域おこし協力隊の諌山(@mikio_isayama)です!

みなさん「ブッシュクラフト」ってご存知ですか。

「ブッシュクラフト」とはブッシュ(森での)+クラフト(技能)という意味。
主に欧米では「趣味として楽しむアウトドアサバイバル術」のような意味で使われ、キャンプとは違い、最低限の道具で作業を行い、無い分は技能でカバーする。要するにサバイバル術を遊びとして楽しむキャンプスタイルのことです。

今回はそのブッシュクラフトを学び、教えるための資格認定講座、「ブッシュクラフトアドバイザー資格認定講座」を受講してきました。

この認定講座を受講することにより、ブッシュクラフトアドバイザー資格を取得することができ、ボランティアベースでブッシュクラフトを教えることができます。最終目標はインストラクターを取得し、中野市でワークショップをしたいと考えています。今回はその前段階です。

会場は長野県から遠く離れた地元福岡の北九州玄海青年の家。講義してくれたのは一般社団法人危機管理リーダー教育協会が運営している Japan Bushcraft School という団体になります。

トライスティックを作り、ナイフを学ぶ

初日はオリエンテーションの自己紹介から始まり、外に出て材(材木)集めに。1本の枝にいろいろな種類のノッチ、つまり刻みをナイフによって入れていくトライスティックを作り、ナイフの使用方法を学びました。

講義はナイフの基礎知識と使い方、そしてセーフティについて学び、特にセーフティ(安全について)はかなりじっくり教えてもらいました。講師である川口拓さん(Japan Bushcraft School代表)による模造刀を使った講義なのですが、これがまたユニークで面白い。

わざと間違いだらけの行動をして、笑いと真剣さを混ぜ合わせながら教えてくれ、堅苦しくない、頭に入りやすい講義でした。

ナイフは少し間違えると大怪我に発展するため、ワークショップなどの際は注意事項の徹底は何よりも重要。それを1番わかっているからこそ、しっかり、じっくり教えていただきました。ワークショップの進め方も勉強になります。

使用するナイフはスウェーデン製のモーラナイフ。無料でレンタルすることができます。

ブッシュクラフトの世界ではかなりメジャーなナイフらしく、価格も安く、それでいてタフな作りが特徴の一品。僕も1つ購入することにしました。

ブッシュクラフトにおける優先順位は、シェルター→水→火→食

その後はサバイバルの基礎知識を身につけるための座学。サバイバル時においての優先順位を学びました。

人間は

  • 空気がなければ3分生きられず、
  • 適切な体温調整ができなければ3時間で死に至り、
  • 水がなければ3日で死ぬ。

いわゆる333の法則があり、空気は大前提として、その次に必要なのが体温を守ることです。砂漠でも雪山でも、人は3時間異常な気温の中にいると死んでしまうとのこと。これは参加者一同面食らってました。

そのため、優先順位は シェルター→水→火→食

食料は3週間取らなくても生きていけます。よって優先順位としては1番最後。火に関しては水の煮沸や食料に火を通して殺菌することができたりと、利用頻度は高め。そして何より夜の暗闇では人は精神を病られてしまうらしく、心のエネルギーの補充は大切です。

その後、2日目の講座で実践するロープワークを教わり、そのままタープを立てる予定が大雨に。

夜には避難勧告が発令されるレベルの大雨が降り、明日はタフな日になるぞ、と気を引き締めました。

2日目はシェルター作り

2日目はシェルター作りから始まります。

1日目の夜に学んだロープワークを活かし、タープを使い、シェルターを作成していく。

雨も昨夜に比べれば小雨となり、大雨になる前に建てないと体温が奪われるまずい状況。

まさに実践形式でした。

用意された太めの枝をポールとし、タープを作成していきます。

ポールとなる枝に使ったロープワークはグローブ・ヒッチ(巻き結び)

縛るのもほどくのも簡単で、杭に結んだり枝を縛ったりと出番が多い結びです。

背面のロープはリーフ・ノット(本結び)という同じ太さ、材質の2本のロープを1本につなぐロープワークで長さを確保し、トートライン・ヒッチ(自在結び)というロープの長さを自在に調整できる結び方でタープの張り具合を調整した。トートライン・ヒッチを覚えておくと自在金具が必要無くなって便利。

そんなこんなで完成したシェルターがこちら。所要時間は15分くらい。

雨がしとしとと降っていたので、これがあるだけでだいぶ違いました。

焚き火の起こし方

そしてメインの焚き火講習。Japan Bushcraft School代表の川口拓さんが教えてくれます。

スコップですり鉢状に穴を彫り、木の枝を組んでいく。中心に行くほど深くなる形状のため、中央に熱が集まりやすく、薪がスムーズに燃える。理想的な形の1つです。

薪の組み方は差掛け型という組み方。奥に1本太めの薪を横に寝かせ、他の薪を立て掛けていく。1番下には着火材となるスギの枯葉などを置いておく。

立て掛ける薪は「鉛筆の芯くらいの太さ」「鉛筆くらいの太さ」「親指くらいの太さ」で分けながら立て掛けていく。「〇〇cm」と教えても感覚は人それぞれのため、モノで例えているらしい。

そして段々と太くなるように薪を三角形にくべていく。熱が逃げないよう、三角形の頂点をしっかり閉じるのがポイントです。

着火はブッシュクラフトの定番、メタルマッチを使用。意外に火花が出るもので、着火材につけると勢い良く燃える。それを火種に火を大きくしていく。

今回は焚き火を使って湯を沸かすまでがゴール。雑草を使ったお茶やアメリカン珈琲など、飲み物1つとっても奥が深いです。

ファイヤーリフレクターの作り方も教えてくれました。本当はもっと大きなものを作るけど、今回はデモンストレーションとして。これを直ぐに作れる技術、素敵です。

直火で焚き火をすること

実践に勝る経験無し。早速やってみます。

すり鉢型に穴を掘ると前日の雨の影響で地面から雨水が染み出してきたため、今回は薄く掘る作戦に変更。薪を直接地面に付けない形をとり、薪を湿気から守りました。

ちなみに椅子も薪から作った自作。とにかく自然との距離が近い。

「自然を傷つける」「焚き火台を使うべき」直火で焚き火をすることに反対する人は多いでしょう。僕もキャンプには焚き火台を持っていく派です。

確かに直火は地面に少なからずダメージを与えます。しかし、サバイバルの状況下で、必ずしも焚き火台があるわけではなく、やむを得ず直火に頼らざるを得ない場合もあるでしょう。

その時、直火の正しいやり方を知る、知らないのでは生存確率も大きく変わるし、自然へのダメージも違います。自然災害が多くなっている昨今、必要な知識ではないでしょうか。

昼食にはスタッフの方が作ってくれたサンドイッチを焚き火にくべ、ホットサンドに。沸かしたお湯で作ったコーヒーと一緒にいただきます。

自然の中でご飯を作り、食べるとやたら美味しくなるあれ、なんて現象なんですかね。

食後は暇つぶしにフェザースティック作り。1本の木をナイフで加工し、火口(ティンダー)としても、焚き付け(キンドリング)としても使えるフェザースティック。

ナイフで薄く切り込みを入れていくのだが、これが中々難しい。何事も練習である。

最後は焚き火の後片付け。焚き火をする場合は、最後に焚き火をする前と同じ状態にすることを心がけましょう。

まず薪を全て燃やし尽くす。残っている灰の塊は丸太などで粉々にし、粉状にしていく。

その後、熱が下がったことを確認してから、少量の水を加えて灰を空中にまく。

そして周囲の盛った土をかぶせ、埋めていく。今回の場合はロールしていた芝生を戻し、踏み硬め、水をまく。根と土を上手くなじませることにより、草が枯れるのを防いでいく。

直火の後片付けを学べたのは今後にとってかなり大きかったです。

まとめ

講師の拓さんが言っていた言葉の中に、「最近の人は生の自然と近づく機会が減っている」というものがあった。

アウトドアブームの中で、高性能なテントや寝袋、暖房器具を携えてキャンプ場へ行き、自然を満喫する。それも安全かつお手軽に自然を楽しむことができて非常に喜ばしいこと。

自分も最近最高にクールなテントを購入し、キャンプ投入を今か今かと待っているくらいです。

ただ、あまりにも日常とアウトドアの境が無さすぎるのも考えもの。

たまには少し不便な装備だけで自然に入り、自分のできるレベルで自然と距離を縮めてみるのも良いのではないでしょうか。

日頃いかに便利な生活を送っているかも再確認できますし、生の自然の楽しさもわかるかもしれません。

無理をしない程度に、ブッシュクラフトを楽しんではいかがでしょうか。

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ABOUT ME
諌山 未来雄 Mikio Isayama
諌山 未来雄 Mikio Isayama
2019年4月から長野県中野市に地域おこし協力隊として移住した三つ子の長男。移住先のことや長野県のこと、山や自転車などざっくばらんに書いてます。